つぶやき広場

2010年9月29日

九州大学がグラミン銀行と途上国の貧困解決事業へ財団設立

Filed under: 未分類 — admin @ 1:58 PM

先週の新聞で、「九州大学はバングラデシュで貧困層向けの融資(マイクロクレジット)を手掛けるグラミン銀行と、途上国の貧困などの社会問題をビジネスで解決していくソーシャルビジネス(社会事業)を支援する財団法人を設立する。」と報じられています。

NTTやシャープなども財団に参加して、途上国で社会的活動と事業性の両立をめざす企業に現地情報を提供するほか、グラミン銀行との合弁会社設立を後押しするということです。

グラミン銀行は、ソーシャルビジネスの典型例として有名ですが、本部はバングラデシュの首都ダッカに所在、ムハマド・ユヌスが1983年に創設しています。ムハマド・ユヌスは、米国ヴァンタービルト大学で経済博士号を取得、米国大学の助教授を経てバングラディッシュへ帰国するが、改めて故国の貧困のひどい状況に直面して自らの経済理論の無力さを知ることになるも、それでも農村部で素晴らしい竹かごを作る婦人を見て、彼らに少額のお金を都合すれば高利貸の金利に縛られた生活から脱却できると考え、比較的低金利の無担保融資を行うマイクロクレジット事業を始める。(TV番組より) 現在は銀行を主体として、インフラ・通信・エネルギーなど、多分野で「グラミン・ファミリー」と呼ばれる事業を展開している。2006年ムハマド・ユヌスと共にノーベル平和賞を受賞。

現在、世界は欧米、日本といった先進国経済の停滞感が長期化、また慢性的な減速傾向に陥りかねない情勢になっている中、BRICsやVISTAといわれる経済新興国の成長が盛んになってきて世界の経済域の構造は多極化しながら、これまでとは異なる新次元の国家関係、経済領域のバランスによる世界の形へと大きく胎動を進めていますが、世界経済を激震させた市場経済主義への反省も叫ばれ、また資源問題や環境問題が絡み国際社会の進展と方向性に様々な問題提起が起こっています。

そして更にその陰で、地球上では、現在、5人に一人が1日1ドル未満の所得で生活をし、7人に一人が慢性的な飢えに苦しんでいる。その実態は、もっとも裕福な1%の一握りの人々が、もっとも貧しい57%の人々と同じだけの所得を得ているということですか。所得貧困は、十分な栄養が得られない、適切な教育や保健医療が受けられない、安定した職が得られないという困難により多くの人々を苦しめています。そのもっとも貧しい57%といえば、現在の世界人口を69億人と仮定すると40億人近いことになります。

最近、ハーバード大学マイケル・サンデル教授の白熱教室が人気になって、「Justice~正義」が関心を呼んでいますが、正義の定義に上げられる「幸福の最大化、人間の自由や尊厳・選択の公平、共通善・・」を考えるとき、正義は、自分たちが属するコミュニティの中による発想ではなく、広く世界全体の正義を考えなければならない、そういう時代を迎えているのかもしれません。そろそろ市場経済至上の自由主義、功利主義から、“正義”を基準にした新しい経済の仕組み、社会の在り方を考え直すことが必要なのでは。

最近希薄になりつつあるとはいえ、日本における、東洋思想(仏教、儒教、土俗思想、・・)に影響を受けながら特有に醸成されてきた社会通念や自然共生観の中には、掘り起こせば世界に通じるその条理や体系といったものがあるのではないでしょうか?

共通善を規範とした社会事業に対する関心を深めて、日本人の得意な技術と発想で世界の貧困や不幸に対する問題解決へ発展的に取り組むべき、日本ならでは新しい概念の発信を行うべき時が来ているのかもしれません。

2010年9月26日

ホメオパシーへの批評

Filed under: 未分類 — admin @ 11:13 AM

先日、日経コラム「春秋」へこのような内容が載っていました。このところのホメオパシーに対する論議を受けての批評です。

「10の60乗とは気の遠くなるような数だ。単位を「那由他(なゆた)」と呼び~。ところが、ホメオパシーなる代替療法の世界ではそれが「病気を治す」らしい。植物や鉱物を100倍に希釈する作業を30回ほど繰り返す。いわば「那由他」倍に薄まるわけで、その水を染み込ませた砂糖玉を飲むのだという。昨今は医療関係者にまで広がり、日本学術会議は「荒唐無稽」と戒める談話をだした。~」

山口県では新生児に必要なビタミンKを与えず、その砂糖玉を与えていたというケースで、新生児が亡くなり裁判でも争われていることもあり、現在、日本ではホメオパシーに対する風当たりは否定的で厳しい状況にある。

むろん私自身はこのホメオパシーについて全く知見はありませんので、何も意見が言えるものではありませんが、ところで、ホメオパシーの議論は、既に15年前以上前に、あの科学雑誌「Nature」と「Science」で何度か論争になっているんですね。結論は物別れのようですが。ともあれ、イギリスでは古くから王室でも使われており、欧米では、広く代替医療として利用されていることは事実です。

それに対して、日本ではまだ歴史も浅く専門家や臨床で十分検証されているわけではなく、それ以前に利用の実態においても充分な環境要件が整えられているとはいえないのだろうとは思いますので、利用も評価もほとんど不見識な状況で、それにも拘わらず、既知の領域の認識判断だけで一気に否定見解を出すというのはどうも早計に過ぎはしないか疑問が感じられるように思いますが。現在一部の政策では、代替医療に関して、東洋医療の鍼灸や漢方、その他のものを、積極的に評価を進めて行こうという動きがあると聞いておりますが、その評価の実情自体が既成観念(Mindset)を引きずったものであれば既成枠外のものの評価は、清澄なる真実から曇りが生じてしまいかねないことを懸念しますよね。かのノーベル賞受賞の社会事業家グラミン銀行のユヌス氏も、「大事なことはMindsetを打破することだ。」との名言を語られています。

2010年9月25日

どうなってるの?尖閣列島事件。どこへいった対等外交!

Filed under: 未分類 — admin @ 11:06 AM

前内閣で「奇兵隊内閣」と命名して就任した管首相。敬愛しているとされる高杉晋作は、かって長州藩が英国と起こした馬関戦争の講和で、英国のキューパー司令官と談判に挑んだ折、日本の国の起こりの物語から国の威風を高々と説き、傲然と交渉を進め、敗戦側の将にも拘わらず大いに面目を保ち、むしろ敬服されたと小説にはあります。「対等なる外交」を掲げて政権を取った民主党ですが、米国との関係は対等どころか言うまでもなくこの1年の経緯で、現在は修復へ四苦八苦。対して中国とは、戦略的な互恵関係(これも何とも空虚な響き)を掲げて東アジア共同体構想を進めるはずではなかったか?中国の強権体質が馬脚を現すことになって、外交の太平楽に冷や水を浴びせられると、成す術なくひたすら困惑しきりの有様。いずれにしても対等外交とは何だったのか?

尖閣列島を含む東シナ海には、広大な油田、ガス田が眠っているんですね。国連の調査ではイラクの石油埋蔵量に匹敵するらしい。共同開発することになっている白樺ガス田開発も中国が強行的に抜け駆けを仕掛けている。この天然資源の権益は、資源のない日本にとってはどれほど貴重なものか。今回の失策は、更に中国を勢いづかせて権益の浸食をみすみす許す足掛かりになりかねないこと必至。

既に20年停滞した財政、経済、社会保障。何とか打開の糸口をと頼みに描いていた隣人は、とんでもないリスクカントリーなりと知る。日本の再生は果たして??

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